ヤフー知恵袋にはこんな疑問がありました。

本当に幸せな人はSNSで幸せアピールはしないんでしょうか? 私の友達にSNSで幸せアピールをする人がいます。匂わせとかではなく、堂々と私は仕事もプライベートも上手くいってて幸せとインスタのストーリーで文章で投稿しています。 こういう人の心理て何なのでしょうか。
今回はいくつかの論文を参考にしながら、本当に幸せな人はSNSをしないのか?について検討してみました。
※参考論文が気になる人は一番最後をご覧ください。
「SNSで幸せアピールをしている幸せそうな人」は実は不幸なのか?

Yahoo!知恵袋の質問の意図はずばりこれですよね。
「幸せな投稿してるけど、本当の本当は不幸なんじゃ?実は無理して投稿してんだろ?」
っていう。
結論からいうと、そうでもないです。ふつーに幸せで、SNSが好きな人っています。
SNSで「本当の自分」を見せることは幸せにつながる

そもそも、SNSでの幸せアピールって幸福感の向上っていう目線で見た時に、悪いことじゃないんですよね。
「真実ベース」の投稿は、その場の感情だけでなく、長期的に自分の幸せを高めることにつながるといわれています。
なので、
- 車を買った
- 旅行に行った
- 時計を買った
- 子どもが生まれた
- おいしいものを食べた
みたいな、人から見ると幸せアピールに見えるような投稿も、それが本当の自分の姿を発信しているだけなら、その人はふつーに自分の幸せをシェアしてるだけの可能性が高いです。
その投稿で肯定的な反応をもらうことでさらに幸せを感じるわけです。
実は僕らはSNSでの「他人の幸せアピール」で幸せになれる

他人の幸せなんか比較しちゃって幸せになれねーわ!という声が聞こえてきそうですが。笑
上であげたようなポジティブな投稿を見た時に、モチベーションが上がったり、刺激をもらえたりすることってありますよね。
(僕も車ほしいなー。)自分ももーちょい頑張るか!
みたいな。
理想のSNSはそういうのをコメントしあって、ポジティブなやりとりをすることですよね。
それがうまいことできてる人たちは、SNSをやることによって
- 自分に対する肯定的な気持ちが高まる(幸せアップ)
- 自分はいい人間関係を持ってると思う(幸せアップ)
みたいに感じるので、SNSの良い側面が引き出せてるはずです。
ただ、これは投稿の受け手のメンタルや身体的な健康状態に左右されると思います。
自分がしんどい時って、他人の幸せは「ちょっと(ムリ)」って思っちゃうのも普通のことだし。
そういう時にSNSから離れるという選択肢を取れたら一番いいんだろうけど、それができない人が多くて、SNSしんどいってなる人が多いんだろうなと思ったりします。
SNSで「ウソ」の幸せを投稿し続けると幸せじゃなくなる

今までの話は幸せアピールの投稿が「真実ベース」の場合です。
もし、幸せアピールの投稿が
- ウソである
- ムリしていい面ばかりをみせようとしている
みたいな感じだと、幸せじゃなくなる(ストレスの増加・幸福感の低下につながる)ことがわかっています。
「本当に幸せな人はSNSをしないよ(無理してんでしょ)」
と、みんなが言うのは、こちらの人たちのことかなと思います。
例えば、借金めっちゃあるのに高級車とか高級ブランドの投稿ばかりする人
とかはこちらに当てはまりますよね。
こういう人たちって目立つだけに、この人たちのせいで
幸せアピールする人=本当は幸せじゃない人
という図式になってるのではないかと僕は思っています。
一般的にはSNSをしない人のほうが幸せな人が多いといわれている

研究は、SNSをしな人のほうが幸せ(幸福感が高い)であることを示すものが多いです。
これはSNSが幸福感を下げるような性質を持っていることが理由として挙げられます。
いわゆる、他人と比較してしまう(専門用語で社会的比較と言います)っていうヤツです。
SNSをしない人の場合、他人と比較をする場面がSNSをする人に比べて少ないため、それにつながる嫉妬のような感情も抱くことが少なくなります。
あと、SNSでのつながりがない分リアルの人付き合いを大切にしていたり、趣味を持ってる人も多いです。
- 他人と比較しないことで、自分を肯定的に評価できる(幸せアップ)
- リアルの人間関係重視(孤独感ダウン。幸せアップ)
- 趣味(幸せアップ)
みたいな感じです。
「SNSで幸せアピールをする幸せな人」と「SNSをしない幸せな人」は異なる方法で幸せを得ている

SNSで幸せアピールをする幸せな人:SNSでのポジティブな投稿ややりとりで「幸せ」を高める
SNSをしない幸せな人:他人と比較をしないこと、リアルを大切にすることで「幸せ」を高める
という感じで、両者は幸せを得る方法が異なることがわかりました。
これは向き不向きかなと僕は思うので、SNSで幸せが低下するようなら、SNSをしない人の幸せの高め方で、自己の幸福度の向上を計ればいいと思います。
SNSはその性質上どうしても他人との比較をしやすく、つい「自分はこんなに幸せじゃない」と感じてしまいがちです。
SNSをやりながら幸せを維持するのは、SNSと適切な距離を取れる人じゃないと難しいかもしれません。
参考にした論文↓
・真実ベースの投稿は幸せにつながるけど、無理してポジティブな投稿ばかりするのは幸せにつながらない
Reinecke, L., & Trepte, S. (2014). Authenticity and well-being on social network sites: A two-wave longitudinal study on the effects of online authenticity and the positivity bias in SNS communication. Computers in Human Behavior, 30, 95-102.
・他人の幸せはモチベーションになる
Meier, A., & Schäfer, S. (2018). The positive side of social comparison on social network sites: How envy can drive inspiration on Instagram. Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 21(7), 411-417.
・SNSを使わないことで他人との比較から遠ざかり、SNSのネガティブな影響を避けられる
Tandoc, E. C., Ferrucci, P., & Duffy, M. (2015). Facebook use, envy, and depression among college students: Is facebooking depressing? Computers in Human Behavior, 43, 139-146.
・SNSをやらない人はリアルを重視することで幸せを高める
Primack, B. A., Shensa, A., Sidani, J. E., Whaite, E. O., Lin, L. Y., Rosen, D., Colditz, J. B., Radovic, A., & Miller, E. (2017). Social media use and perceived social isolation among young adults in the U.S. American Journal of Preventive Medicine, 53(1), 1-8.